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4/6(木)始業式

2023年04月07日(金) |新着順校長室より

 新年度、1学期のはじまりにあたりまして、少しお話をさせていただきます。

 今回、島先生がご退任されることとなり、中学校の校長をつとめるようにと、お話があった時に、ふと、中学生というのはどういう立ち位置なのかなと考えると、法律で考えれば、18歳以下ということで、成人ではなく、まだ保護されるべき少年・少女です。しかし、社会通念上では全くの子供とも言い切れない、だけど大人ではない。とは言え、電車の運賃は大人料金が適用され、その他でも子供料金が適用されないものがたくさんあります。子供ではないけれども全くの大人でもない、そんな微妙な所に位置する皆さんです。これは考えると面白いなと一人で思っていたのですが、社会の仕組みはちゃんと考えられたもので、小学校を卒業して、いきなり明日から大人ですと決められてもすごく困るので、段階を経て大人へ、社会で独り立ちができるように社会の制度ができているのだと思います。
 中学校の3年間は、しっかりと知識を増やして、考え方を学んで、体力を養う期間であります。出来ればそこに、意欲を持ってもらいたい。意欲を持ってするのと、嫌々するのとでは力量、力の付き方がおのずと変わってきます。そして、中学校は3年間と期間が決まっています。これは増やすことも、減らすこともできません。意欲を持って一所懸命に力をつけることによって、それぞれの可能性がどんどん増えていくと思うのです。どうぞ、この与えられた中学生の期間に、皆さんの可能性を拡げるためにいろんなことに意欲を持って一所懸命頑張ってもらいたいと思います。
 さて、天理中学校は創設以来、今年で115年目を迎える歴史と伝統のある学校です。この学校の創設された目的は、親神様、教祖の教えに基づいた信条教育を行い、天理教の信仰信念を身につけた有為な人材を育成することにあります。つまり、親神様が人間を創られた目的である陽気ぐらしが出来る人を育てるための学校でもあります。
 陽気ぐらしというのは、自分一人だけが楽しければいいというものではありません。みんなが仲良くたすけあわなければ陽気ぐらしにはなりません。お互いに思いやりの心を持って、大切な友として、苦しみも、楽しみも共に分かち合える、そういうお互いであってもらいたいと思います。そこで、天理中学校の生活目標として、朝起き、正直、働きが掲げられています。これは教祖がお教えくだされたお言葉です。毎日の生活において実践すべき角目として、やさしく、誰にでもわかるようにお示しくださいました。この三つの教えをいろいろな生活の場面で実行しながら、生活の基礎基本をしっかり身につけてほしいと思います。
 いろいろと申しましたが、皆さんには中学生生活を元気に、明るく、そして楽しんで過ごしてもらいたいと思います。それが学校の活力となって天理中学校がより素晴らしい学校となっていくのだと思いますので、みんなでたすけあいの心を持って一所懸命に頑張りましょう。


天 理 中 学 校
校長 西浦 三太



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